問題プレビューID: 8b376f2c

問 41

手順に示す電子メールの送受信によって得られるセキュリティ上の効果はどれか。

〔手順〕

  1. 送信者は,電子メールの本文を共通鍵暗号方式で暗号化し(暗号文),その共通鍵を受信者の公開鍵を用いて公開鍵暗号方式で暗号化する(共通鍵の暗号化データ)。
  2. 送信者は,暗号文と共通鍵の暗号化データを電子メールで送信する。
  3. 受信者は,受信した電子メールから取り出した共通鍵の暗号化データを,自分の秘密鍵を用いて公開鍵暗号方式で復号し,得た共通鍵で暗号文を復号する。
解説

本文のような方式は,共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式を組み合わせたハイブリッド暗号方式である。本文(平文)は共通鍵で暗号化されるので,共通鍵を知らない第三者は本文を読むことができない。その共通鍵は受信者の公開鍵で暗号化されており,対応する受信者の秘密鍵でしか復号できない。したがって,たとえ通信路上で暗号文と共通鍵の暗号化データを傍受されても,第三者は共通鍵を得られず本文の内容を知ることができない。

つまり,この手順によって得られる効果は,電子メールの本文の内容の漏えいの防止(機密性の確保)である。

  • アの送達確認は,メールが相手に届いたかどうかを確認する仕組みであり,この手順では得られない。
  • イのなりすましの検出やウの改ざんの検出には,送信者の秘密鍵で作成するデジタル署名やメッセージダイジェストが必要であり,この手順には含まれない。

したがって,正解は「エ」である。